「出てくるものだけ」

ライブ活動(歌っている)斉藤めいのブログ https://saitome.localinfo.jp/

猫がいる

飼っていた猫が外に出てしまって戻らない日があった。

18年間で初めてのことだったので、祖父母なんかはもう「あの子はもう戻ってこない」「猫らしい猫だったねえ」とか言って悲しみのあまり既に猫トイレなんかを処分し始めてしまっているから、

まだ帰ってくると信じてたはずの私もなんだかその気になって、私が小学生のときもらってきたことを思い出したりとか でも世話は祖父母にまかせっきりになってしまってて ダメな飼い主でごめん、でも楽しかったよと感傷しながら、大号泣していたのだけど、

夜が明けてご近所さんから「お宅の猫がうちの庭にいますよ」と連絡があった。

 

 

ほら老人はやっぱり諦めが早すぎるんだよと自分を全部棚に上げてダッシュで迎えに行って、50mしか離れていないご近所さんちの庭の室外機の間にちょこんと座っていた猫を、抱き上げて連れて帰った。

猫は死ぬとき誰にも見られない場所に行くというけど、それは体調が悪いと静かで暗い場所に行きたがり、そのまま亡くなることがある為そういわれる、と聞いたことがある。

いずれにせよ体調が良くないようなのは確かなので平日休みに病院に連れて行く。

 

それでもなんでも、もう一度会えて良かったなと強く思った。

あれが最後だったのか、もっと可愛がっていれば なんて、お決まりの後悔はしたくなかった。猫らしく最期はひっそり、なんてなくていいから、もう家猫、野生よりも家の猫なんだから、いつか息を引取るなら家族が見守る暖かい場所でにしてくれ。

なんて 全部エゴなのかも知れないなあ、と思いつつも、帰ってきてぐっすりといつもの籠の中で眠る猫を見たら、多分本人(猫)も悪く思ってなさそうだなと思ってしまった。これもエゴかしら。

 

昔の職場の、アバンギャルドな写真を撮る後輩が、「猫の写真はいいな~、炎上しないですもんね」と言っていたのを思い出した。(負けるな)某法師が「犬猫は人間より高尚な生き物だから」と言っていたのも思い出した。

猫ブーム、癒される、にゃんにゃんかわいーって、そんなん知らないけど、 抱かれるのが嫌いなのにさりげなくいつも近くにいて、ふてぶてしく写真写りが悪い その調子で、なるべく長く居てほしいもんです。

親バカ終わり。

 

 

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