「出てくるものだけ」

ライブ活動(歌っている)斉藤めいのブログ https://saitome.localinfo.jp/

豆をまけ

本当にみんな素晴らしいなあ、と思うのは、私が素晴らしいと思うものしか出会っていないだろうか。

何か見落としているものがあるのじゃないかと疑ってしまう。

 

だけどね、素晴らしい!と思ったからと言って、何かが出来るわけじゃない。「あなた素晴らしいですね」とそっと伝えて、その後は花束を贈るわけでも、ずっと追いかけるわけにもいかず、いつもの場所に戻って、自分のことに邁進するしかないんです。

だからといってそれが嘘な訳ではないし、言ったことはすべてお世辞ではないよ、って言うことを伝えるために自分は動いてるんじゃないかなあと思うわけです。

たくさん出会いたいけど留まりたくはない、欲が強いのかも知れないです。

 

*

 

近頃「こんな自分なんて」と言うのがむしろ失礼だ、と思えることが増えた、おこがましくも。

何かしら声をかけてくれる人がいるからだ。

全てにきちんとお礼して、感謝の気持ちを形にすることはできないけど、

今までに一番辛かったことは「自分なんて価値がない」「自分は何にも出来ない」と思っていたことだったから、今は前ほど、辛いことは少なくなった。

 

でも今、本当に大事なことは「私は価値がある人間かも知れない!」と思うよりも「ありがとう、ではやり続けます」と、ひたすら没頭をすることなので、それがいつかどこかで巡って恩返し(という表現はちょっと大げさだけど、そんなようなもの)になると信じます。

挫けるときは挫ける。そしたら豆をまくんだ!豆を!

 

そして「自分を出し切れてない」と言われ、そうかも、と思う。

ステージの上で熱唱しているのに?そう、うん、まだまだ、だと思う。

叫んで暴れて、でもそれだけじゃ出し切れないものがある。これでもまだまだ良い子でいたくて隠してるとこがきっとあるんだよな。もうちょっと曝け出したいな。もうちょっと。