汗
いつでも焦る気持ちは強い方で、焦ってるのが平常運転みたいなものなんだけど、
時には深呼吸して焦らないのも大事だな、焦ったら余計遠回りなんだから、いったん落ち着くことが逆に物事が早く進むよね。とか大人になったから思える。
それでもやっぱり、焦っている。
何に焦っているのかはわからない。
早く何かができるようにならなければ、という焦燥感もある。
いつか死んでしまうんだから、限りある時間をちゃんと何かをして過ごさなければ、という思いもある。
そして何よりも、手遅れになってしまう前に早く、という思いがある。
あの子が死んでしまう前に、あの人に届かずに終わってしまう前に、早く、何かできるような力をつけなければと思う。
それが一体、具体的にどこの誰の事なのか、どこに向いた気持ちなのかはやっぱりわからない。ただなぜなのかそう思う。
でも私の焦りはときに暴走して、焦りすぎて頭の中が大混乱を起こして、脳みそはグルグル回転してるのに、いやそれがゆえに実際の行動は何ひとつ起こせていないことがある。外側からみたらむしろ止まってるように、サボってるようにみえることがある。
こんな自分が嫌になったりやっぱり昔はしてたんだけど、今は「ごめん今混乱中、考えてないわけじゃないから(むしろ考えすぎてこうなってるから)」となるべく周囲にちゃんと告げることで、「こいつ止まってるけどやる気ないのか?」などと思われるであろう誤解をされないようにはしてる。でも完璧では全然ない。
どうしてこんなに、何もかも怖いんだろう。せっかちなのに結論を出すのが遅いんだろう。直感で勝負!思いついたらすぐに行動!とかさ、頑張るけどさ、多分向いてはないかも。
と思うとやっぱり「急がば周れ、ゆっくりやった方が結果的に近道だったりするんだよ!!」と自分に言いたくなるけれども。でもこの焦りはきっと、前の前のブログで書いた「頑固さ」と同じで、自分のエンジンにもなってるものなんだと思う。
焦ったっていいじゃんと言いながら私は私のスピードを、ほんのちょっと焦るのか、ものすごく焦るのか、調整しながらやっていくよ。
人によって速度というものがあるのなら、「ゆっく~りのんび~り」というリズムは、自分の中には元々なく、くりかえし練習して慣れないとできない。
楽器の練習とかにも似ている。
だから今は得意の焦りを極める。
こういうときは少ししか焦らない、今はこれくらい焦ろう、とかをコントロールできるようになったら、ゆっくり本当の深呼吸もできるだろう。
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何一つ、誰にも何一つ文句など言えない。
人に文句なんて言うとしたら、きっとそれは私が悪いのだ。
本当に自分が定まっていれば、人のことなんて気にならないはずだ、自分のことに集中できていないから、人が気になるのだ。と思っている。
それでも、時には文句を言いたくなるようなことも悪くないとも思う。
文句ばかりじゃつまらないけど、いつもニコニコしてるあの子の文句なら、聴いてみたいし。
それで私は愚痴のようなものを言う。
何もかも、悪い訳じゃない、ダメなものは一つもない。間違ってるのは私の方かもしれない。でもそれでも、そんなことをやってる場合じゃ、そんなことを歌ってる場合じゃ、そんなことを気にしてる場合じゃないだろう、と思う。
なぜなら今は、緊急事態なんだ。
あの人が死んでしまわないように、あの人が絶望してしまう前に、あの人が狂気に呑まれ後戻りできなくなる前に。
SNSを見ながら、ニュースを見ながら、そんな風に静かに焦っている。